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15.醤油の有機大豆のこと

醤油のラベルを見ていると、「有機大豆使用」とラベルに謳ってあるものがありますね。
これは、他の物に比べて何が違うのでしょうか?

まず有機栽培についてご説明しましょう。
有機JASマークというマークをご存じでしょうか?

これはJAS(日本農林規格)によって規格が定められており、規格に適合した方法で生産されていることを登録認定機関がきちんと調査し、認めた事業者のみが掲示することができます。

この有機JASマークを取得していない農産物やその加工食品は、「有機」や「オーガニック」と名乗ることは法律で禁止されています。

具体的にその規格はどのようなものかというと、「化学肥料や化学農薬を2年以上使用しない(有機肥料のみの)農地で栽培されていること」「遺伝子組み換え技術を使用しないこと」の他、倉庫や工場の環境に至るまで、厳しいテスト項目があります。

この項目を全てクリアしての生産は、正直なところ生産コストや人手がかかりますが、それを乗り越えてでも消費者に安心安全な食物を届けたいという、生産者の強い思いがあるのです。

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大豆の栽培にも肥料は使われますが、「有機栽培の大豆を使用」ということは、これらの厳しい条件を乗り越えて生まれた精鋭の大豆だということです。

OCIA(有機農作物改良協会:Organic Crop Improvement Association)というものもあります。
これは早くから大規模農業が発達し、それと並行して有機農業に取り組んできたアメリカで1980年代に作られたガイドラインで、この認定を受けているものも信頼できる有機作物と認められた証です。

本部のネブラスカで人の目による認定作業が行われており、対象となる農産物は大豆、小麦、とうもろこし、コーヒー豆、その他穀類、そしてそこから出来る加工品、畜産物、牧草など多数あります。

なかでも大豆の認定がとりわけ多く、日本にもOCIA認定の安心安全な有機大豆が多く輸入されています。
そのため、豆腐や納豆などを取り扱う大豆の加工を商いとするメーカーには、とても信頼性のある認証機関となっています。

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