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13.醤油の容器あれこれ

醤油さしに一家言ある奥様方も多いことでしょう。
ひとたび買おうと思うと、100円ショップにはじまり、各種量販店、醤油メーカー、ガラスメーカー、陶器メーカーなど選択肢が多くて迷ってしまいますね。

醤油の容器の歴史で見ると、民間でも広く使用されるようになった江戸時代に醤油さしの歴史が始まり、今はガラス瓶、ペットボトル容器、お弁当用にはプラスチックの可愛い形をした醤油入れや、そのままポンと添付できる小分けパックなど、醤油入れはその用途に伴い様々な形で展開されています。

醤油さしを検討するうえで、「持ちやすいデザイン」ももちろんそうですが、多くの方が重視されるのは「液だれしにくい」ことです。

醤油をさした後にポツンとテーブルにおちるあの茶色い染みのイラっと感、かなりの方が共感されるのではないでしょうか。
あとは「倒したときにこぼれにくい」こと。ガラス製や陶器製の容器なら重みがあり安定しますので、手が少々あたってしまっても倒れにくいですね。

そのあたりを綿密に考えられ、設計されているのが「キッコーマン醤油卓上びん」です。
赤いキャップと上部にくびれのあるデザイン、一度は目にしたことのある方が多いでしょう。

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これは1961年に発売され、それ以来ロングセラー商品となっています。
液だれを防ぐためにの注ぎ口の形状、残量の分かりやすい透明なガラスの本体。
また、空気穴をあけて、そこを指で塞ぐことで1滴ずつ垂らせるようにするプロダクトデザインを普及させたのもこの醤油さしです。

以降、なんと40年以上も同じデザインで販売され、1993年には「グッドデザインマーク商品」にも選ばれました。
他メーカーも似たようなデザインとして追随しましたが、やはりキッコーマンの醤油さしが一番使いやすいと定評がつき、日本国外のレストランで多く使われています。

今は健康志向の方向けに、ミスト型に噴射できるスプレー型醤油さしも増えてきました。
少量でムラなく醤油をつけられ、かけ過ぎの心配がなくなりますので、減塩したい方にはおすすめです。

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