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日本国外への醤油の輸出

醤油は、いつから、そして今ではどのくらい国外への輸出されているのでしょうか?

その始まりは1647年、オランダ東インド会社による貿易が最初と言われています。安土桃山・江戸時代に日本国内に広まった醤油は、それと時を同じくして国外へも輸出されるようになりました。その当時は泉州(現在の大阪府堺市)産の名産物として、醤油樽に詰められた状態で出荷されていました。

また、腐敗防止のため、醤油を加熱殺菌して陶器に密閉し、歴青(れきせい)と呼ばれる防腐効果のある化学化合物で密閉したものもあったそうです。そうして輸出された醤油は、まずは近辺のアジア諸国から、そして安定した人気を獲得し、18世紀にはヨーロッパへも運ばれるようになりました。

言い伝えによると、なんとフランスのルイ14世に給仕される料理にも使用されたんだとか。王室御用達の看板を獲得するのは海で砂金を探すほど難しいと言われたフランスでも、その美味しさが認められたというのは、すごいことですね。

平成23年の醤油の輸出数量は約16,596キロリットル、金額にして約365億円です。ここ20年ほどの推移を見てみると、世界的な日本食の人気の高まりを受けて輸出量は平成に入ってからずっと右肩上がりでしたが、輸出総額は平成20年をピークに減少に転じています。(平成24年 横浜税関「醤油の輸出」より)。

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この原因は、そもそも海外で現地生産する流れが強まっていることと、中国や東南アジアからの安くて質の良い醤油が出回るようになってきたことと推測されています。輸出先国は、多い順にアメリカ合衆国・香港・韓国・イギリス・オーストラリアとなっており、日本人の多い国、似た食文化をもつ近隣諸国が多いですね。

日本の誇る伝統調味料「醤油soy sauce」、今では海外でも大きな都市であればスーパー等で気軽に手に入れられるようになったのが嬉しいですね。

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