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21.醤油の保存方法

醤油の正しい保存方法をご存じでしょうか?

私もそうですが、毎日良く使うがゆえに、ポンとボトルキャップを開封して、あとは常温のまま使い切るまで手の届きやすいところに置いている・・・という方も多いのではないでしょうか。

醤油は、大量の塩分とアルコール成分を含有しますので、常温でも腐敗しにくい調味料です。
この腐敗しにくさも、醤油がこんなに普及した要因の一つでもあります。

ただし、やはり常温でよく酸素に触れる状態に置いておくのはよくありません。

毎日少しずつ色んな成分が揮発して香りがとんでしまったり、酸化してメイラード反応が進んで色がさらに濃くなったり、時には産膜酵母と呼ばれるものが表面に白く膜をはったりしてしまいます。

これの白い膜は特に安息香酸と呼ばれる防腐剤が入っていない場合に起こる現象で、「醤油に生えるカビ」と呼ばれたりしますが、本当のカビではありません。

酵母なので、人が食べても無害なものではありますが、香りが落ちますし、ブドウ糖を消費してしまうので甘みが薄くなり美味しくなくなります。

では、どのように保存しておくのが望ましいのでしょうか?

原則として、開けたボトルは1カ月ぐらいで使い切るのが理想です。
醤油は、開封した瞬間に、一番香りが高く、色艶も良く、美味しい状態に醸造されており、その後はどんどん劣化していきます。

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一番良いのは、自分が1カ月ぐらいで使い切る量だけを買い、なるべくたくさん買い置きをせず、常に新鮮な醤油を購入することです。
また、最近は開栓しても空気が入りにくい作りの醤油パックも作られていますから、それを購入するのもよいですね。

しかし、調味料は全般そうですが、重い買い物ですから何度も買いに行くのも面倒だし、一気で買ったほうがお買い得なので、ついつい大容量ボトルで買ってしまいますね。

そういう方は、大容量ボトルからドレッシングボトルなど小さめの容器にしばらく使う分だけ取り分けて、大容量ボトルのほうはしっかり栓を閉めて冷蔵庫に保存しておきましょう。
これだけで大分色や香り、味をキープすることができます。

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