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5.減塩醤油のこと

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スーパーなどの量販店でもよく見かける「減塩」醤油。
高血圧、腎臓、心臓などに疾患をお持ちの方の食事作りには欠かせません。

また、小さいころからあまり濃い味に慣らせたくないお子様や、普段宴会などで塩分を取りすぎがちな旦那様の日常の食事にと、継続的に購入されているお母様方も多いことかと思います。

しかしこの減塩醤油、どのように作られているの?なぜ塩分が少ないのに割高なの?
と気になったことがあるのでないでしょうか。

実は、製造の過程で投下する塩分の量を単純に少なくしているのではないのです。

なんと、一度普通の塩分濃度の醤油を作ってから、塩分を半分以下にするための特別な工程を加えることで、あの減塩醤油が出来上がるのです。

一見無駄なステップを踏んでいるようにも思いますが、実は塩分には雑菌の繁殖を抑制する効果があり、製造の過程において、どうしてもある程度の塩分の投下は必要になります。

塩漬けの魚介類、お漬物などの保存食を想像していただければ分かりやすいですね。

したがって、安心安全な醤油を消費者に届けるために、「後から減塩する」という製造過程を踏まざるを得ず、この特別な工程が増える分価格も高くなるのです。
製造方法は、通常の醤油からイオン交換法で塩分を除く方法と、塩分濃度の濃い醤油を薄める方法の2通りがあります。

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減塩醤油と表記するには厚生労働省から「特別用途食品」という認可が必要で、塩分濃度が通常の50%以下と定められています。
一般的な濃口醤油の塩分濃度は18%前後ですから、その半分の9%以下が減塩醤油となります。

ちなみに、3/4の13.5%以下に濃度を抑えたものは、うす塩・あさ塩・あま塩醤油と呼ばれます。
売られている醤油の塩分濃度もさまざまですから、一つの目安にしてみましょう。

市販の減塩醤油は薄い、味気ない、風味がないと思われる方もおられるようですが、出汁や酢、薬味などを利用することで、美味しく健康的な食事作りを心掛けたいですね。

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